第十一回総会 記念講演 報告書  

講師 福和 伸夫様 名古屋大学 教授・減災連携センター長

ご講演 概略 

    演題  「過去の震災に学ぶ南海トラフ巨大地震への備え」

 

・今日はちょっと怖い話をさせていただきます。

 という言葉ではじまりました。

 

・現在の日本の国土は地震の経験を十分活かして   国づくりをされていません。

建築基準法さえ守ればどこに何を作ろうといい。

堤防も地震対策が万全なわけではありません、お座なりに作られています。

過去には住むべき土地でないと言っていたところにもどんどん開発をすすめてきました。

 

 

・過去の経験を次の対策に活かすことが大事。

 東日本大震災でも岩手県と宮城県では大きく明暗を分けた。

 明治三陸地震と今回を比べると

 犠牲者は岩手では3分の1なのに、宮城では3倍もありました。

 

1855年安政江戸地震 大手前、日比谷、丸の内あたりの大名屋敷がすべてひどくやられました。

 ペリーが来たのが1853年その前後に日本中で大きな地震、水害がありました。江戸幕府の崩壊の遠因かもしれない。

 

・現在の中枢部分 非常に危険です。特に東京の中心地。例えば中央線の駅の名前を見ればよくわかる。

    池、窪、谷 ばかり。

 その中に気象庁を始め官公庁、大手企業などがあります。

 

・現在の豊かさは地震などの自然災害の怖さを知らず無視してきて忘れて出来上がったものである。

 

・海外の人が見れば日本は危ない国だ。

 海外の人は東京から出ていっているのに日本人は東京に集まっている。

 名古屋の西部も、かつては海の中でした。島とつく地名のある場所には有名な神社があるが、あとのところは池や海を埋め立てた軟弱なところです。

 

・今回の東日本大震災のときの各地での状況をたくさんのテレビ映像などを

 使って見せていただきました。

 同じ東京のテレビ局でも局によって揺れ方が随分違うことがわかりました。

 東京や横浜 遠く離れた大阪でも場所により建物により大きく揺れたところがあります。浦安では大規模な液状化が起こりました。

 

・地震の被害には特徴がある

  関東大震災     火災

  阪神・淡路大震災  地震倒壊

  東日本大震災    津波

  これからあるだろう大震災   もっと大きな被害になりそうです。

 

 

・東京に大震災があった場合東京の受け皿が出来るのは名古屋だけです。

 名古屋は素晴らしい立地にあります。

 地盤の固いところがいっぱいあります。 人口密度も低いです。

 

・個人としては

 若い人達はこれからできるだけ早く地盤のしっかりした高いところに移り住みましょう。

 年配の人は被害に会わないよう気をつけて暮らしましょう。

 家の中の家具などが倒れないようすぐ対策をしましょう。

 国家としては

震災に強い国づくりを根本からやり直さないといけない。

 とのご指摘だったと思います。

 

 

 

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事務局長 

中根正道 社会学士

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