2018年

4月度CRN研究会 豊橋市バイオガス発電見学・講演のご報告

表記施設は、下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥及び生ごみを中島処理場に集約し、メタン発酵により再生可能エネルギーであるバイオガスを取り出します。 バイオガスは、ガス発電のエネルギーとして利活用します。また、発酵後に残った汚泥は、炭化燃料に加工してエネルギーとして利用します。

 

建設された施設は、これまで別々に処理されていた各種汚泥、生ごみを一箇所にまとめた複合型処理施設であり、資源循環社会の形成にどんな役割をはたしていくことができるか視察をして現状を客観的によく知ることができます。  

 

・14時~15時00

 

熱田 洋一 様 豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 特任准教授      

     小規模普及型バイオガス発電システムの開発と今後の展開 』

 

小規模で普及型(安価な)メタン発酵ーバイオガス発電システムを開発経緯や現在までの導入事例について紹介する。これまでは困難であった中小規模の廃棄物業者にも導入可能なシステムで、オンサイト廃棄物処理を実現できる。

 

1.開発のキッカケ

2.導入事例

3.今後の展開

2. 15時~16時40.見 学  

 

 豊橋市神野新田町の市公共下水道汚泥処理施設・中島処理場内で、平成18年10月1日に発注者である豊橋市主催により竣工式典が執り行われました。

 

 事業概要

 豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業では、未利用バイオマス資源のエネルギー利用を行うため、PFI手法により中島処理場にバイオガス化施設を整備します。

 下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥及び生ごみを中島処理場に集約し、メタン発酵により再生可能エネルギーであるバイオガスを取り出します。

 バイオガスは、ガス発電のエネルギーとして利活用します。また、発酵後に残った汚泥は、炭化燃料に加工してエネルギーとして利用します。

 

 

 

 

 

あとがき

見学した処理施設は国内最大規模で、事業の特色としては、PFI手法(BTO方式)による複合バイオマスの100%エネルギー化である。

◆PFI(英語: Private Finance Initiative)とは、公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、

従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる手法である。

そして公共サービスが同一の水準にある場合において、事業期間全体を通した公的財政負担の縮減が期待できることである。

◆BTO(英語Build Transfer Operate) 民間事業者が施設等を建設し、施設完成直後に公共施設等の管理者等に所有権を移転し、民間事業者が維持・管理及び運営を行う事業方式。

 

一方、ご講演をいただいた熱田 洋一 様(豊橋技術科学大学)の

農山漁村における小規模分散型バイオガス発電で、畜産農家や食品工場などに導入できる

30 ~80kWの発電機が設置可能である。したがって、規模が小さいことにより設備の故障やメンテナンスにかかるリスクは少ないであろう。

また、飼養形態のフリーストール(放し飼い牛舎)に改善や、ふんと尿が混ざったままのスラリー状でタンクに格納する液肥処理に変更したりしてバイオガスプラントの導入をするといった提案が考えられる。元来,再エネの特性は「地元の自然に依存する産業と親和的」で「第1次産業と同様に土地に固着した産業」であり,農家が再エネに取り組むことは半ば必然といってよいのではないか。

FIT制度のもとで農家複合経営の形態として新たにエネルギー生産が加わったといえよう。

◆FIT制度(英語Feed- in Tariff) 固定価格買取制度

 

見学先の大型施設を論評するよりも講演内容の方が、より身近に感じたが参加の皆さんは如何であったか?。 

(CRN 川崎  修)

事務局