CRN 30年新春講演会のご報告

1月25日 ナディアパーク・ビジネスセンタービル において

浅井 章博 様 アルファフードスタッフ株式会社 代表取締役による記念講演をしていただきました。

演題

「 こだわりを世界から商品政策に関するこれからのキーワード

 

 その国その地域に伝承されている要素と、生活習慣の変化に伴い新たに取り入れられる要素が絡み合って形成されている食文化において、特に多様化する消費形態について、今後の商品政策には一つのキーワードが基本になってくるであろうことに着目し、商品選択を進めているアルファフードスタッフ社のこれまでの国際取引(輸入)の経緯とその背景となったその時期の商品政策を併せた内容の報告である。会員企業の商品選定・商品政策の参考にしていただきたい。 

 

 

◆ 日時 平成30年 1月25日 木曜日

 

 ナディアパーク・ビジネスセンタービル 8階 レストラン宙・そら

 

新春基調講演    15時00分~17時00分

 

講師 浅井 章博 様   アルファフードスタッフ株式会社 代表取締役

 

「 「 こだわりを世界から「商品政策に関するこれからのキーワード」 」

 

 

 

 

SIow Food Movement 1986-

1986年、イタリア・ローマのスペイン広場にMCDonald’ sが開店したことをきっかけに、イタリアの食文化を守るとの視点で、フアーストフードに対置したスローフード運動が原点。安い輸人品やグローバル企業に「食」を委ねず、地元の農家から食材を直接買うことなどで地域経済を守る活動を続ける。

 

Designer Food Project 1990- 

米国の国立ガン研究所National CanCerlnStitte力ペガンを食事により予防できるのではとの仮説をたて、1990年に開始したプロジェクトの名称。膨大な量の疫学調査のデータを集め、予防に効果有る食品および食品成分約40種類をピックアップし、その重要度に合わせてピラミッド型の図(デザイナーズフーズピラミッド)を作った。

 

デザイナーズフーズピラミッドは、NCIが抗がん性を主眼とした食品の機能性成分、特にポリフェノール、力□テノイド、フラボノイドなどについて序列付けを行ったもので、これを受けて日本国も文部省や厚生省(当時)を通じ、「食品の機能性に関する研究班」を設置、次いで「食品の生体機能調節の解析プロジェクト」を推進し、生体機能調節因子の解析、細胞分化誘導、生体防御機構、食品構造と機能の関係などの解明を行った。

 

LOHAS,1998-                             

 ロハスはLifestyles Of Health And Sustainabilityの頭文字をとった略語。ロハスは、1990年代後半頃にアメリカのコロラド州ポルダーで生まれ、次第に全米に広まり、トレントになったライフスタイルで「健康と地球の持続可能性を志向するライフスタイル」のこと。

いま多くの人が「個人間のつながりが自然に生まれる社会」を希求している。その最たる例が、フェイスブック などのソーシャルメディアの台頭である。情報を共有することで、新たな共同体が生まれている。もうひとつが、シェア志向、本当に必要なものだけを買い、買わなくても済むものは別な形で調達する。カーシェアやシェアハ ウスなど、ひとつのものを複数で利用するケースや、旅行用品やベビー用品などを所有せずにレンタルで済ませる、家具や服や雑貨などをリサイクルやリユースするという行動傾向は、人と人とのつながりに帰着する。こういった行動は必然的にエコにつながり、無駄を省いたシンプル志向のライフスタイルが拡充していくことになる。

 ネットの普及により、どこに居ても同じような商品が手に入るようになったからこそ、地方の独自性ある商品への評価が高まっている。生活の効率化や便利性のみ追求し環境汚染が進んでしまった社会において、いかに自然との接続を持ち生活して行けるか?という点をテーマに考えると、おのずとシンプルライフになり、自然との調和を崩さないモノやサービスを選択する自然志向派となり、そういう意味で、□ハス志向はオーガニック食品、自然食品、無農薬野菜、無添加食品を選択し、人の体の健康を守るのと同時に、地球環境にやさしいということで商品を選ぶ。

 

The China Studty 2005-  

 動物性食品を摂取すればするほど、病気を発症することを示していた。 しかも、比較的少量しか食べなくても動物性食品は有害な影響を及ぼしていた。一方、植物性の食べものを最も多く摂取していた人々は、健康で慢性の病気から免れる傾向がはっきりと証明された。「人の健康には、動物性タンパク質が必要だ」という神話が、完全に崩壊してしまうような結果に、各業界が震憾したのも無理はない。余りにも今までの栄養学で信じられてきたことを覆すような内容だった。・・・

 

補足:ウィキペディア(参考):  https://en.wikipedia.org/wiki/The_China_Study 

 

Dietary Guideiines for Americans 2016-

米国保健福祉省HHSと米国農務省USDAは2016年1月7日、「アメリカ人のための食生活指針Dietary Guideiines for Americans 2015-2020」を公表した。

補足:アメリカ人の食事ガイドライン(参考HP 翻訳要) 

 https://health.gov/dietaryguidelines/2015/guidelines/

 

 

4.これからのキーワード2017 LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

 

LIFE SHIFT Dr.Lynda Gratton 2016

長寿化により、引退後に余生を楽しむという人生は終わる、そしてそれはポジティブな変化だと『LIFESHIFT100年時代の人生戦略』の著者リング・グラツトンロンドンビジネススクール教授は言う。働き方は「教育→勤労→引退」の3ステージから、マルチステージヘ移行する。

 これからを生きる私たちは、長寿化の進行により、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすこととなる。新しい人生の節目と転機が出現し、「教育。勤労。引退」という人生から、「マルチステージ」の人生へと様変わりする。それに伴い、引退後の資金問題にとどまらず、スキル、健康、人間関係といった「見えない資産」をどう育んでいくかという問題に直面するというのが著者の見方だ。ロールモデルもほとんど存在しない中で、新しい生き方の実験が活発になることは間違いない。また、生涯を通じて「変身」を続ける覚悟が問われると言ってもよい。

 

参考書籍(CRN調査) LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略  

人生100年時代、働き方はマルチステージへワーカー、家族、企業、政府に求められる変化とは

[リンダ・グラットン]ロンドン・ビジネススクール教授

  https://www.worksight.jp/issues/863.html 

 

その担当編集者である東洋経済新報社の佐藤朋保氏が語る

  人生100年時代の生き方

  教育→仕事→引退という3ステージ時代の終わり

  「生涯現役」の時代になる

    http://logmi.jp/222953

  

 

5.オーガニックとは

 

 

◆ 新年懇親会    

    場所   レストラン宙・そら   パーティルーム 

 

 

あとがき

 

 商品の取引が「人間の労働による付加価値」を乗せたうえで成り立ってきた市場の意味がもうなくなっている。エシカル(道徳的、倫理的)志向で、地産地消やフェアートレード(公正な貿易)でなければならない。すなわち資本主義の終焉(しゅうえん)である。

 資源の少ない経済社会の日本は、企業に対する規制改革をして公正な市場を維持しなければならない。すなわち「企業の自由競争」は、タックスヘイブン(租税回避、税逃れ)に移した独占を防止することと思う。「普通が一番幸せです。」と言う人がいたとしたらその普通の幸せという居心地の良さが、他人の不幸の上に成り立っていないか、常に考えなければいけない。 

 今後の日本の人口動態をみると、高齢者に占める後期高齢者の割合が上昇し、加齢に伴い有病率が上昇する認知症の問題はますます大きくなるものと想定される。今のところ、運動の習慣化は認知症のリスク削減に効果的である。すなわち運動を含む環境要因は、脳の健康保持に対して影響している。

 また、高齢者が多様な社会参加を通じて守ってくれる外堀を、最大限活用する策を講じるときではなかろうか。

(CRN 川崎  修)

 

事務局  川 崎  修