CRN 29年新春講演会のご報告

1月26日 ウインクあいちにおいて

舩岡 正光 様 三重大学名誉教授による記念講演をして

いただきました。

演題

「 林業と工業をつなぐ ~樹木細胞壁の工業規格化~ 」

 

 植物はその生育環境に最適化されており,その形状,内部構造,分子組成は全て異なっている。多様性とその平衡から成り立つ生態系を、構造的振れを極度に排除した工業製品の原料として位置付けるためには,生物素材の段階的構造収束と特徴付け(機能開発)が必須となる。

 

樹木細胞壁を分子セグメント複合体という新たな切り口で捉えるとともに,分子構造的規格化を行いながらそれを逐次解きほぐしユニバーサルな工業原料へと転換する新たなシステム技術について紹介していただきました。

 

 

 

江崎 忠男会長から皆さまに、

新年のご挨拶

 

◆ 日時 平成29 1月26日 木曜日

  新春基調講演    15時00分~17時00分

  ウインクあいち・愛知県産業労働センター 名古屋駅前 1301会議室 

 

講師  舩岡 正光   三重大学名誉教授 

           三重大学地域イノベーション推進機構 特任教授

 

  「 林業と工業をつなぐ ~樹木細胞壁の工業規格化~ 」

 

 

 

■地球の基盤平衡

 太陽エネルギーを受け、地球上では大気−水−大地の間で様々な平衡が形成されます

 

・植物の循環システム

 

なめらかな森林系物質循環ネットワーク形成 →     生態系を攪乱しない

   脱石油社会の実現

 

 

■植物体は,それが生育する環境に最適化されている

○木を理解するための鍵は、分子レベルで木をみることだと言う。

■ 木材の種成分はセルロース、ヘミセルロース、リグニンの3つ

■セグメント変 換 設 計   Lignin & Carbohydrates

 

・リグノフェノールへの変換

3次元網状構造 → 線状型分子へ

構造的多様性 → 収束

 

 

天然リグニン → 構造標準化・規格化  工業原料として最適化

 

フェノール種の選択によりリグニンの機能を精密に制御

 

■サイズを操る 

■相分離系変換システム

リグノセルロースの多機能性・循環性を肯定

環境因子を逐次解放 → ユニバーサル資源化

■Standardization of Cell Wall  複合系を操る

 

Phase-Separation System

相分離系変換システム

MechanoChemical 制御システムとの協奏

 

■ 常温・短時間で Cellulose のNano化 を達成

■ リグニンを新素材 Lignoophenol に変換

■ Nano Cellulose が Lignophenol に埋め込まれた

  新しい機能性複合体を誘導

 

Nano Cellulose - Lignophenol Composites

LNCC

 

■樹木細胞壁構造の規格化

■LNCC/PP複合材料の用途例

 

■資源変換プラントの設計と建設

森林からはじまる持続的工業システムを目指して  

 

■新しい持続的工業システム

 

 植物は、柔らかいセルロースだけでなくリグニンを使うことによって地表に寝ていた植物がたちあがってという機能を持っている。したがって、火をつけて燃料として燃やしている限り石油、石炭が無くなったら持続可能な活動はできない。

ながい過去の時代から残っている歴史的建造物が最大の利用であると教えられた。

 

 環境問題において重要なのはエントロピーを増加させない事で、廃棄物の処分が出来なくなった時点、すなわちエントロピーが増大して最大となったところで、経済成長は止まらざるを得なくなるだろう。

 

 我々の時代で、取り返しのつかない汚点を歴史に残さないことである。いけないことは、反省して地下資源に頼ることをしない地表の自然と共存して、

自然の成長量だけをいただく持続可能な暮らしを、目標に

新しい技術で軌道修正をしたい。             (CRN 川崎  修)

 

◆ 新年懇親会    

    場所   キャッスルプラザホテル 1階 ローズガーデン 

 

事務局  川 崎  修